百田尚樹氏、引退撤回し新作執筆を告白
昨年、引退宣言していた作家の百田尚樹氏が24日、自身のツイッターを更新し、無料で読める新作を執筆していることを明かした。
新作のタイトルは「カエルの楽園2020」。2016年に発表した「カエルの楽園」の続編に近い作品で、「ちょっとした工夫がされていて、前作よりも現実に近いものとなっています」と解説。「前作でお馴染みのキャラクター、人気者のデイブレイクもローラも出てきます。もちろん、ハンドレッドも!また新しいキャラクターも登場します」と期待感をあおった。
百田氏は“引退撤回”の理由を「自粛生活を余儀なくされている人たちのために、私ができることは何だろうと考えた時、小説家は小説を提供することだと思い、ネットで無料で読める新作を書こうと決めました」と説明。「小説家を引退宣言したのに、まさかこんな形で小説を書くとは思ってもいませんでした 皆さん、今しばらくお待ちください」と劇的な状況の変化に自身も驚いている様子だった。
無料の作品を手がけるのは初体験。「しんどいですが、楽しいです。無料だから手を抜きやがってと思われないように、しっかり書きます 私がさぼらないように、応援してください」と前向きな思いをつづった。
百田氏は、放送作家を経て、06年に「永遠の0」で小説家デビュー。「BOX!」「海賊とよばれた男」「フォルトゥナの瞳」など映画化もされたヒット作を放った。
昨年6月に、ツイッターで「出版界、とくに文芸の業界はうんざりするような連中が多すぎる。書きたいものはあらかた書いた。悔いはない」と突然作家引退を宣言。ただ、同年末に「リツイートが10000いけば、引退撤回」とツイート。これに対して、すぐにリツイートが10000を突破していたが、その後作品を発表していなかった。