内田樹氏が批判、松井市長の「買物発言」は「世界標準なら政治生命を失う愚行」
「街場のメディア論」「日本辺境論」など数多くの著作で知られる思想家で神戸女学院大名誉教授の内田樹(たつる)氏が25日、ツイッターに新規投稿。松井一郎大阪市長が新型コロナウイルス対策の中でスーパーが混む問題について「女性は時間がかかるので、男性が買いに行くのがいい」と発言したことが海外で報じられている現状を挙げ「世界標準に照らせば政治生命を失う愚行」と断じた。
内田氏は松井氏の発言について「CNNに続いてフランスのメディアでも取り上げられました。世界標準に照らせば、ただちに政治生命を失うレベルの大都市の市長としてはありえない『愚行』だからです。大阪の有権者にはその基礎的事実を知って欲しいです」と訴えた。
同氏は24日のツイートでも「CNNのニュースになってしまいました。『日本が依然とし圧倒的な男性優位社会であり、ジェンダーギャップ指数で世界149か国の111位にランクされている』ことの生きる見本として紹介されております」とつづっていた。
男女の社会的な性差をめぐる日本と欧米との意識のギャップについて、内田氏のツイートと共に「この失言がいかに差別的であるかわからない人が日本には多そうだけど、外国でまでニュースバリューがあるほどの前時代的なトンデモ発言だと、少しは伝わると良いな…」「ここまで世界で取り上げられている事に正直ビックリしている。こんな事言うオッサンいるよなぁくらいで済ませていた」といった投稿が続いた。