大阪・堺市のパチンコ店 店名公表されても開店前から客ずらり
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が発令され、外出や移動に自粛要請が出ている異例のゴールデンウイークが25日、始まった。大阪府では特別措置法に基づき店名を公表したパチンコ店には、午前中から大勢の客が集まった。府は感染拡大を防ぐため利用を控えるよう求めたが、店の駐車場には車が並び、常連客からは「いつもと変わらない」との声が上がった。公表を受けて休業し始めた店は、付近に客の姿もなく、ひっそりとしていた。
堺市堺区の「P.E.KING OF KINGS大和川店」では開店前から、約300人がずらり。整理券を受け取った客らはスタッフの誘導で1~2メートルの間隔を空けて列を作った。
近くに住む常連客の男性(70)は「名前が出たから、他の店を探さずにここに来る人も増えるんじゃないか。大きいからいくらでも入れる」と話した。
堺市では「HALULU」(北区)と「ザ・チャンスα」(美原区)も店名を公表されたが、営業を続けた。近くに住む60代の無職男性は「いつも通りだ」。駐車場では、大阪府外のナンバーの車も目立った。兵庫県は県内の全391店のうち18店が営業を続けているのを確認したと発表した。