「FAKY」注目度急上昇 5人組ガールズグループ“多国籍”武器に世界へ!
5人組ガールズグループのFAKY(フェイキー)の注目度が、中高生の間で急上昇している。きっかけとなったのが、ティーンに絶大な人気を誇るABEMAの恋愛リアリティー番組「月とオオカミちゃんには騙されない」への、Hina(23)の出演。新曲「half-moon」には、番組内で感じたHinaの思いを、Lil’Fang(26)が歌詞として落とし込んでいる。
“オオカミちゃん効果”はてきめんだった。「月と-」への出演によって、HinaのSNSフォロワーは爆増。今年1月の番組スタート前はインスタグラムで2万人だったのが、3月29日に最終回を迎え、現在では46万人に達して23倍増となった。「フォロワーは増えるだろうと予想していましたが、町で声をかけてくださることも多くなりました。思ってた以上にたくさんの方が見てくれてたんだなって」と知名度アップを実感する。
メンバーも視聴者として、“恋するHina”を画面越しにチェック。Fangは「『恋愛になったら、こんな顔するのね』と新たな一面が見えました」と笑う。Hinaが番組出演時に感じた思いを書きためたメモを元に、新曲「half-moon」の作詞を手掛けたが、「彼女は共感しやすい。いろんな面をさらけ出してくれるので。でも、それは勇気がいること。それをFAKYで表現しました」と振り返った。
Hinaの注目度に比例して、「half-」はLINEミュージックのリアルタイムランキングで1位を獲得するなど、ダウンロード数やサブスクリプションの再生回数を伸ばした。FAKYにとって転機の曲となりそうで、Mikako(25)は「たくさんの方に曲が届いてると思えたのが、素直にうれしくて」と喜色満面。Akina(20)も「中学生や高校生からも、いっぱいメッセージをもらえて。FAKYの曲を若い子にも広げられました」とファン層拡大を歓迎する。
グループ名の由来は「偽物ではいけない。リアルに」という思いを込めた、英語『FAKE』からの造語。所属レコード会社のエイベックスは、世界で通用するガールズグループに育つことを期待し、クリエーター陣には海外の第一線で活躍する顔ぶれをそろえる。ビリー・アイリッシュを手掛けたカメラマンのアレクサンドラ・ギャレットや、ジャスティン・ビーバーを担当する振付師のゲイレン・フックスといった面々だ。
「みんなに受け入れられている有名な作品を作っている方というのは、話していると『自分の視点ではこれは出てこないな』というのが、すごくあるんです。そこをいかに、自分たちのものにしていけるか。英語を話せるメンバーが2人いるので、海外のスタッフとも濃いコミュニケーションを取れるのが、FAKYの強み」(Fang)
英語が堪能なのはTaki(20)とAkinaで、ともにハーフ。特にフィリピンでの芸能活動歴があるTakiは、タガログ語とフランス語も話せるクワドリンガルだ。“多国籍”を武器に昨年は、カナダ、ブラジル、スペインでの海外ライブをこなした。
将来的な目標に挙げるのが、“変則的”な海外ツアー。「全員のゆかりの地を回ろうとしたら8カ所あって。Akinaはアメリカ出身の沖縄育ち、Takiは生まれが静岡、その後パリとフィリピンで住んで、日本に戻ってきました。Mikakoは福岡、Hinaは京都、私は東京の出身。世界をグルッといけるんですよ!」。Fangはうれしそうに夢構想を明かす。
壮大なプランを実現させるためには、ライブ経験の積み重ねが必要不可欠だが、新型コロナウイルスの影響で5月に予定していたワンマン公演は中止となった。「悔しいです。ファンの方に直接、音楽を届けたかったので」(Fang)。ステージで輝ける日常が戻ることを、今は願うしかない。