ジョギングにマスク必要?不要? ネット上で議論過熱「マスクハラスメント」の声も
新型コロナウイルスの感染拡大が続き、多くの人々が自粛生活を余儀なくされる中、健康維持のためのジョギング、ランニングについて、インターネット上で議論が過熱している。
ベルギー、オランダの工学者による共同研究で、運動中の飛沫を避けるためにはウォーキングで4~5メートル、ジョギングだと10メートル、自転車の場合は20メートル離れる必要があると発表され、世間的にジョギング中もマスクが必要との見方が一気に高まった。ノーベル生理学・医学賞受賞の京都大学・山中伸弥教授もジョギングエチケットを提唱し、マスク、バフの着用を推奨。スポーツ庁もホームページなどで「できるだけマスクの着用をお願いします」と注意喚起し、マラソン五輪メダリストの有森裕子さんらもSNSでマスク着用を呼びかけている。
一方でベルギー、オランダの研究はあくまで空気力学のシミュレーションであり、感染リスクとは別物という指摘も。屋外での運動はマスクの有無に限らず低リスクという見解を示す専門家も多く、必要以上にマスク着用を求める風潮に反発するランナーも。「マスクハラスメントだ」との声もあがる。
タレント・たむらけんじがツイッターで「(川沿いの遊歩道で)子供やご年配の横をマスクもしてないランナーがハァハァいいながら駆け抜けていく!アホランナーええ加減にせぇーよ!マスクなしで走りたいんやったらお前の家の中走りまくっとけ!」と投稿したことを契機に、ネット上では必要派と不必要派の対立が鮮明となっている。
まだ全貌が明らかになっていない“見えない敵”。さまざまなところに影を落としている。