志賀廣太郎さん死去 コロナ影響で2月下旬以降は近親者以外面会できず
俳優の志賀廣太郎さんが誤嚥性肺炎のため今月20日に死去していたことが30日、分かった。所属事務所が公式サイトで発表。71歳。葬儀は29日に近親者のみで営まれ、新型コロナウイルスの終息後、所属劇団「青年団」の劇団葬としてお別れの会を行う予定。志賀さんは昨年4月、脳梗塞を発症し手術を受けてからは、復帰を目指してリハビリを重ねていた。
関係者によると、志賀さんは手術後、施設で生活していたが、新型コロナウイルスの影響で、2月下旬以降は家族や近親者以外は面会ができず。3月中は変わった様子はなかったが、4月に入って食欲が低下。4月20日午後6時頃、意識がもうろうとしていたため、家族の許可を得て、緊急搬送された。
同午後7時頃に病院に到着した際には心肺停止しており、意識が戻ることはなかった。入居していた施設では新型コロナウイルスの感染は確認されておらず、新型コロナの疑いはないと診断されたという。
1年前に受けた脳血栓の除去手術により、志賀さんには右半身の麻痺と失語症の後遺症が残った。施設でリハビリに取り組み、今年2月には手すりにつかまった状態で歩行ができ、日常会話もある程度できる状態にまで回復。周囲には「年内に朗読劇かナレーションができれば」と話して、仕事復帰へ意欲を見せていた。
志賀さんは19年4月から放送された「きのう何食べた?」(テレビ東京)に出演していたが、体調不良で降板。これが遺作となった。