吉村知事 安倍首相の緊急事態宣言延長「残念」…「出口戦略」を数値で示すべき
吉村洋文大阪府知事が4日、テレビ朝日系「報道ステーション」に中継で出演した。安倍晋三首相が会見を開き、緊急事態宣言を5月31日まで延長したことについて、どのような状況になれば解除していくのかを示す「出口戦略」が数値基準で示されなかったことに「残念」と落胆した。
宣言の延長について感想を問われ、吉村知事は「決めた以上、国民が一致団結してやっていくことが重要」とした上で、「しかし、4月7日から皆が死にものぐるいでやってきた。さらに伸ばすのであれば、どのような状況になれば解除されていくのか。出口戦略を示してもらいたかった。明確な数値基準をもって示されなかったことは少し残念。それが必要」などと述べた。
出口戦略の大切さについて吉村知事は「感染症のことだけ考えるなら皆が家にいるべき。しかし、日々の経済が重要。経済を死なせると失業者が増え、あってはならないことだが命を落とす方もでてくる。経済が死ぬことで失われる命、これをだれが守るのか。こっちの代弁者がいない。経済も命。トンネルの出口が見えないと。出口の見えないトンネルを走り続けろというのは無責任。それを決めるのは政治家の仕事。数値基準で見せてほしい。それが無いなら大阪がモデルとしての数値基準を作ります」などと述べた。