【中田宏の先憂後楽】小池都知事の教育への取り組みは「9月入学へ流れ」か

 コロナ時代の今さら聞けない疑問を、衆議院議員と横浜市長を務めた中田宏氏(55)が解説する連載「中田宏の先憂後楽」。最終回のテーマは「小池百合子都知事」。日本新党時代は小池知事の秘書も務めていた中田氏ならではの“人間・小池百合子”の分析や、知事として推し進めようとしている「9月入学」問題についても語ります。

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 緊急事態宣言の延長を受けて、小池都知事は5日に会見した。店舗への休業協力金を追加支給すると発表するなど、様々なコロナ対応が打ち出される中、中田氏が注目したのは「教育」だ。

 「面白かったのは、都立学校を31日まで休校するとしたこと。政府が状況を見て前倒しすることに含みを持たせたのに対し、期間内は休むと決めた。『9月入学』への流れを作ろうとしているように見える」

 「9月入学」は、4月30日に小池都知事と大阪の吉村府知事が共同メッセージで検討を促したもの。政府は論点整理を始めており、6月上旬にも発表される見通しだ。欧米を中心に世界の多くが採用している秋入学。

 「かねてから議論されていたもので、世界基準に合わせる狙い。ただ、政治の世界では『なんで小池についていかないといけないんだ』と反発派がガードを固めるかもしれない。これから年間行事をどうするかなど、予算を含め議論されていくことになるでしょう」

 ◆中田宏(なかだ・ひろし)1964年9月20日生まれ、神奈川県横浜市出身。青山学院大を卒業後、松下政経塾に入塾。92年、日本新党の結党に参加。細川護煕氏や小池百合子氏の秘書を担当。93年、衆院議員に初当選。通算4期務めた。02年から2期連続で横浜市長。財政改革を断行。「日本の構造研究所」代表。連載タイトル「先憂後楽」は「リーダー論です。次の世代が楽になるように先代はやっておけ、ということです」。

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