大阪府・吉村知事「わだかまりない」 西村大臣との出口戦略バトル、終戦宣言
大阪府の吉村洋文知事(44)が8日、大阪市内の府庁で行った会見で、西村康稔経済再生担当相(新型コロナ対策担当相=57)と6日夜に電話会談したことを明かし、「わだかまりは全然ない」と、新型コロナウイルス対策の出口戦略をめぐる西村氏との“プチバトル”終戦を宣言した。
吉村知事が6日夜、ツイッターで西村氏に謝罪した後すぐに携帯電話に着信があったという。「国と大阪は、協力してやっていきましょうということを僕から言った」とやりとりの中身を説明。西村氏も「言葉のあやがあったが、ぜひそうやっていきましょう」と歩み寄った。
吉村知事は「国と大阪府が協力してコロナを抑え込むことが大事だから、こういうことがあったけど、協力していきましょうという話をした」と和解を強調。7日夜に西村氏が「むしろ、絆が深まった」とツイートしたことにも反応し「僕も同じです」と話した。
会見では、休業や外出自粛要請などの段階的な解除に向けた府独自の数値基準「大阪モデル」の達成状況をわかりやすく伝えるため、11日から通天閣と太陽の塔を「大阪府新型コロナ警戒信号」として赤・黄・緑の信号カラーにライトアップすることを発表した。
府の要請を受けた通天閣観光の高井隆光社長(45)は「府民への啓蒙活動に協力させてもらいたい。無償で協力させていただきます」と快諾。11~15日は「注意」を示す黄色にライトアップされる。