開成高校前校長、9月入学始業「絶対に必要」 萩生田文科相「学びの保障第1に」
前大阪市長の橋下徹氏、萩生田光一・文部科学相が10日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」に出演。新型コロナウイルス対策の学校休校を受けて検討が進められている9月入学・始業について議論が行われた。
番組には開成中学・高校の前校長の柳沢幸雄氏が出演。9月入学・始業について「これは絶対に必要なことだと思います」と述べた。
柳沢氏は「今、実際に学校では対面授業が行われていない。今われわれが考えるのは、今年4月に入学した学年を5カ月間のばす。通常12カ月を17カ月かけて行う。来年3月卒業は来年8月、大学受験も5カ月遅らせる。日本は4月入学でやってきたため、教育の穴あき、遅れを出さない5カ月間を幸いに得ることができる国だという観点。そうなれば当然来年は9月入学になり、一番良いと考えます」と述べた。
現場の意見として受けた萩生田大臣は、「高校3年生に残された時間できちんとした受験準備ができるかと考えると、今のご発言のようになる」と応じ、「あの年の高校3年は気の毒だったで終わらせられない。学びの保障を第1に考えたい」とした。
橋下氏から決断の時期を問われると、萩生田大臣は「ここで期限をここでとするのは難しいが、本当に時間はない。そんなに残された時間はない」とし、検討を進めているとした。