【心にささり言葉~一日一語~】田嶋幸三会長、新型コロナ感染からの退院会見で

 新型コロナウイルスの感染拡大によって、世界は激変しました。未知の病への恐怖、先行き不安、長引く自粛によるストレス。心はささくれ立ってきます。デイリースポーツでは、そんな今こそ伝えたい言葉として、コロナ発生以降に各界の著名人が発した、時にグサッと、時にしみじみ感じる言葉を厳選。「心にささり言葉~一日一語~」としてお届けします。

 ◆日本サッカー協会・田嶋幸三会長 (62)「命さえあれば、経済の立て直し、サッカー、何だってできる。亡くなったら何もできなくなる。これを忘れちゃいけない」

 新型コロナウイルスに感染した田嶋氏は、4月2日の退院会見で切実な思いを訴えた。

 田嶋氏は3月17日に日本の著名人として初めて感染を公表。約半月の入院生活を経験した患者として、感染者が増えるにつれて医師らが逼迫(ひっぱく)していったことやマスクやゴーグルなどの防護用品が不足していたことなど、当時は、あまり知られていなかった最前線の状況を生々しく証言した。

 その後も「アスリートである前に一国民だ。一緒に身を切り、ともに難局を乗り越える意識を持ってほしい」とスポーツ界に強く呼びかけている。

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