吉村知事、検察庁法改正案反対の声に「民主国家としてあるべき姿」

 大阪府の吉村洋文知事(44)は11日、府庁で会見を行い、著名人が検察庁法改正案に反対する意見をSNSで発信していることに「どんどん(声を)上げるべき」とする一方、検察庁の人事権について「選挙で選んだ人が持つというのが民主国家としてあるべき姿」と、内閣が持つべきだという自身の考えも示した。

 吉村氏は「権力サイドに対し批判、意見していくのは、著名人、有名人が賛成、反対を発信していくのは、民主国家としてあるべき姿」と、このムーブメント自体は歓迎した。

 自身は改正案について「定年延長法案ですから、延長法案そのものには反対はしていない」という。検察の人事権は「内閣・政府、選挙で選んだ民主的な統制が及んでいる人が持つのがむしろ健全ではないか」、「僕は内閣が持つというのは賛成」とした。

 また、決め方に反対なら「今の政府を打倒する運動をすべきじゃないかと思う」と指摘し、「僕は検察庁の中だけで人事完結の方が怖い」とも話した。

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