前川喜平氏が検察庁法改正案のからくり指摘…黒川氏の定年は27年まで「再々延長」も
元文部科学事務次官の前川喜平氏が12日、ツイッターに新規投稿。今週内にも衆院通過される見通しの検察庁法改正案によって、黒川弘務・東京高検検事長(63)の定年は「自在に延長できる」ことになり、2025年2月の68歳誕生日までか、さらには70歳となる27年まで検事総長に据え置かれる可能性を指摘した。
検察庁法改正案に抗議する人たちに対し、「改正法の施行は22年4月で、その前の2月に黒川氏は65歳の定年になるので同氏と法改正に因果関係はない」という容認派の反論もあるが、前川氏は「22年4月の改正法の施行までは現行国家公務員法により、施行後は改正検察庁法により、黒川氏の定年は自在に延長できる」と説明。「25年2月の68歳誕生日まで黒川氏を検事総長に据え置くこともできる。検察庁法再改正で定年を70歳にすれば27年まで据え置ける」とした。
検察庁法改正案では検事総長も定年延長ができ、再延長、再々延長もできることから、前川氏は「つまり、68歳の誕生日まで居残れることになる。もし黒川氏をこの夏に検事総長にすれば、2025年の2月まで彼を据え置くことが可能になる。もっと彼を据え置きたければ、また検察庁法改正をすればいいわけだ」と指摘した。
検察庁法改正案の「からくり」を踏まえ、前川氏は「アベ首相は、黒川氏(及び彼と同類の人物)をできる限り長く検察の中枢に置いておきたいのだろう。摘発されては困る犯罪が存在するからだろう。公職選挙法違反かな?」「黒川氏が65で辞めても、第2の黒川は必ず用意されるだろう」と危惧した。