吉川晃司 地上波連ドラ初主演 横溝正史ホラーミステリー6・16から5週連続
歌手で俳優の吉川晃司(54)が地上波の連続ドラマ初主演を務めるカンテレ・フジテレビ系「探偵・由利麟太郎」(火曜、後9・00)が、6月16日から5週連続で放送されることが13日、わかった。横溝正史原作の由利麟太郎シリーズを初めて連ドラ化。元警視庁捜査一課長の経歴を持つ白髪の名探偵を演じる。助手役の志尊淳(25)とのコンビで、京都を舞台にホラーミステリーを描く。
数々の作品で圧倒的な存在感を示す吉川が、今度は希代の名探偵になる。ある事件をきっかけに警視庁を退職後、学生時代を過ごした京都で犯罪心理学者として活躍、多くを語らない静かな紳士でありながら、洞察力と論理的思考は天才的という役柄だ。横溝正史の名作ホラーミステリーを、現代ドラマとして映像化した。
NHK大河「八重の桜」(13年)やTBS「下町ロケット」(15年)など、俳優としても円熟味を増す吉川。WOWOW「黒書院の六兵衛」(18年)以来の連ドラ主演のオファーを「面白い挑戦だなと思いました。そもそも、普通のドラマをやるのなら、僕には声を掛けないでしょう」と笑った。
京都を中心にすべて関西で行われた撮影はすでに終了。吉川は「セリフよりも、横顔や後ろ姿で、彼の生きざまを醸せればと思いながら演じました」と振り返り「ちょっと不思議な手触りの作品になっていると思う」と手応えを明かした。
由利の助手・三津木俊助を演じる志尊は、吉川との共演を「ミュージシャンとしてのパフォーマンスはもちろんのこと、一人の人間としても、なんてかっこいいんだろう、ついていきたいと感じていた」と表現。撮影で距離が縮まったとし「バディー感もお楽しみに」とコメントした。
なお、4月から同枠で放送予定だったドラマ「竜の道 二つの顔の復讐者」(主演・玉木宏)は、新型コロナウイルスの影響で撮影休止中。放送開始日は未定となっている。