政府配布、妊婦用に「カビマスク」国会で厚労省認める…捏造説あったが 検品8億円
政府配布の布マスク(通称アベノマスク)のうち妊婦用に配布された約47万枚に多数の不良品があり、中にはカビが付着したマスクがあったとされる問題で、厚生労働省が14日の参院厚生労働委員会で、カビと確認したケースがあったことを認めた。
質問に立った社民党の福島瑞穂党首も公式サイトに議事録をアップして報告している。
厚労省側は「異物の混入あるいは汚れ、ほつれ、あるいはいわゆる黄ばみ」などが指摘されたケースが「約10%」にのぼっていると答弁。福島氏が「汚れ」の中にカビも含まれているのかとただすと、同省は「カビ自身が確認されたもの、あるいはカビ様のもので今現在原因を分析しているもの、それぞれございます」と回答した。
現在は目視による検品のほか、カビの発生の原因となる水分等の重みがないか、チェックしていると報告を受けているとした。
メーカの検品は当然として、国でも検品を業者に委託しているとし、費用を「約8億円」と明かした。
マスクにカビが生えていたとされる件は4月中旬に明らかになっていたが、にわかに信じがたいケースということもあってか、衝撃が走る一方で、ネットの一部ではねつ造説まで出ていた。