「笑点」初のリモート放送 歌丸さんの勇退映像にメンバーも涙「泣けちゃいますね」
日本テレビ系「笑点」が17日、史上初のリモート収録で放送された。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、司会の春風亭昇太1人がスタジオに、それ以外のメンバー全員が自宅からリモートで参加した。
昇太は「こんなご時世でいろんなところが大変ですが、『笑点』もついにこの時がやってきました。なんと!スタジオには私1人。他のメンバーの皆さんは全員、自宅でのリモート放送でお届けしま~す」とあいさつした。
番組は「笑点」50周年の歴史を振り返る内容。16年に勇退した桂歌丸さん(18年7月に死去)の最後の出演回も放送された。歌丸さんが収録を終え、「泣くまいとは思いましたけれど、やっぱり悲しいです。でも落語はこれからも続けていきます。ありがとうございました」とあいさつし、手ぬぐいで涙を拭う姿も流れた。
三遊亭小遊三は「50年という年月は重いなあと思いますね」と話した後、両目の涙をぬぐい、三遊亭好楽は「あの最後(の映像)は何度見てもやっぱり、泣けちゃいますね。もうあそこんとこはダメだね…」としんみり。
三遊亭円楽は「(20歳から)長いことかわいがっていただきました。『笑点』に入った時も、『私のことでも何でもネタにしていいよ』と言って、育ててくれました。これからも55年、60年と頑張っていきますので、歌丸師匠も迷わず、成仏してください」と番組での歌丸さんとのバトルを思い起こさせるジョークを交え、感謝の思いを伝えた。