吉村知事 非公開文書のTV公開「責任とる。内輪で持つのは反対」
大阪府の吉村洋文知事が18日、TBS系「ひるおび!」に出演。新型コロナウイルス対策に関して「何とか考えられることはやっていこうと。どういうことが起きているのか広くお伝えするのが大事。早く決断しないと命取りになる」と述べた。
番組で、3月19日の連休前に、いちはやく感染爆発の危険性を示した厚労省の非公開資料を会見やテレビで公表して、大阪-兵庫の往来自粛を求めたことを聞かれると、「危機感がなくなってる状況で、危険状況を示す文書。重要文書ほど府民や県民の皆さんに、示さないとけない。根回しする時間なかったので、最後はこっちで責任とるからオープンで出そうと。そこが出発点ですね」と説明した。
文書について「どっかのコメンテーターが発信しているようなものではなくて、北海道大学の第1人者の西浦先生の資料と把握してましたし、非常に重要な数字だと僕は思いました」とした。
「府民の皆さんの命を守るために出さないといけない、これは情報を出して抑えないと」と、経緯を説明した。
国から怒られなかったかと聞かれると、「実務方は大変だったとは思いますけど、何してるんだとなったと思いますが、僕は直接言われることはなかったですね。大阪の実務方には迷惑をかけています」と語った。
そのうえで「公開するときには厚労省に説明はしましたし、厚労省とけんかするわけじゃないけど、重要情報を国とか役所の内輪だけで持っておくのは反対。緊急事態だからこそ、オープンにすることが混乱を抑え、適切な行動につながる。間違えたら、後で批判されますけど、どんどん情報公開していくべきと思います」と語った。