脚本家の吹原幸太さん急逝 37歳、脳幹出血 「日々ロック」など執筆

 脚本家、劇作家で「劇団「ポップンマッシュルームチキン野郎」主宰の吹原幸太(ふきはら・こうた)さんが17日未明、脳幹出血のため死去したことが18日、劇団と所属事務所の公式サイトでそれぞれ発表された。37歳。福岡県大牟田市出身。通夜と葬儀は遺族の意向により近親者のみで行う。

 吹原さんは1982年生まれ。法政大学経営学部在学中に2005年、ポップンマッシュルームチキン野郎を旗揚げ。主宰・脚本・演出を兼ね、コメディー対象の演劇祭「黄金のコメディフェスティバル」では13、14年と2連連続で最優秀作品賞を受賞した。

 09年には岡田将生主演の「オトメン(乙男)」でドラマ脚本を初めて手がけ、その後も本田翼主演のドラマ「ゆうべはお楽しみでしたね」、野村周平主演の映画「日々ロック」など、多くのドラマ、映画などの脚本を手がけた。所属事務所によれば、今後発表予定の作品も控えていたという。また、俳優、声優、構成作家としても活動していた。

 劇団では「あまりに突然のことで、劇団員一同、まだ動揺している状態です。彼は劇団の全てであり、友人としてもかけがえのない、なくてはならない大切な存在でした」と、大きなショックを受けている。「つい数日前」には劇団の会議に参加していたという。

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