黒川氏賭けマージャンスクープの週刊文春が完売 発売2日目で
黒川弘務東京高検検事長(63)の賭けマージャンをスクープした21日発売の週刊文春5月28日号が22日に完売したことを同日、発行元の文藝春秋(東京都千代田区)が発表した。
同号では「現場スクープ撮 5月1日、産経記者の自宅で“3密”6時間半 黒川弘務検事長は接待賭けマージャン常習犯」を掲載。発売前日の20日に概要の速報記事が文春オンラインに掲載された直後から大きな反響を呼び、発売日の21日には黒川氏が辞表を提出、スピード辞任となった。
同誌の発行部数は52万1000部。同社によれば、一部販売中の店舗もあるが、発売初日の実績からほぼ入手できなくなることが確実な状態であるため、関係各所に完売を通知したという。
同誌の完売は、「妻は佐川元理財局長と国を提訴へ 森友自殺<財務省>職員遺書全文公開 『すべて佐川局長の指示です』」が掲載された3月26日号(3月18日発売)以来、2カ月ぶり。
加藤晃彦編集長は完売を感謝し、「断片的な情報を地道に裏取りし、記事掲載に至った記者たちの努力を誇りに思います。3月の相澤冬樹氏(大阪日日新聞記者)による元近畿財務局職員・赤木俊夫さんの『遺書公開』に続き、こうしたスクープが読者の支持を得られたことは、編集部の励みになります。今後も、『スクープの力』を信じて愚直にファクトを追い続けます」とコメントしている。