緊急事態宣言解除でTVスタジオにMC続々復帰 小倉智昭「カウンター業務みたい」
緊急事態宣言の全面解除を受けて26日、テレビ界も動き出した。フジテレビの情報番組では、これまでのリモート出演を解除して、アクリル板設置などの工夫をこらした上で、スタジオにMCが復帰。NHKは宣言解除に伴う「取材・制作の対応」を公表し、感染予防対策を徹底した上で27日からニュースや情報番組でメインキャスターやMCがそろってスタジオ出演することを発表した。
フジテレビ系「とくダネ!」ではキャスターの小倉智昭が49日ぶりにスタジオに復帰した。冒頭で「緊急事態宣言が解除になって、私もスタジオに戻って参りました」とあいさつ。「アクリルボードに囲まれておりまして、銀行のカウンター業務みたいな感じです」とスタジオの“変化”を報告した。
72歳の小倉は感染拡大防止の意味合いと共に自身が「リスクのある高齢者」であるとして4月8日放送から自宅書斎でリモート出演を続けていた。
同局「直撃LIVEグッディ!」でもリモート出演を解除。キャスターの安藤優子と共にMCを務める俳優の高橋克実が「今日からスタジオに戻って参りました」と復帰。距離を保ちつつMC2人がスタジオにそろい、ゲストも仕切り板を立てて出演した。同局の広報は「引き続き感染拡大防止に気をつけながらやっていきます」と説明した。
NHKは27日からメインキャスターやMCらがそろってのスタジオ出演を再開する。人気情報番組「あさイチ」ではリモート出演していた博多華丸・大吉がスタジオに復帰し、近江友里恵アナとMCを務める。
これまでは大河ドラマや朝ドラなど、ドラマやバラエティー番組などの収録を見送っていたが「必要性を精査したうえで、十分な対策がとれる場合に限って随時再開」すると発表。人と人との距離確保やリモート収録も最大限活用しての「3密」防止対策や、マスク着用、消毒などの徹底を明記。収録などの際には感染予防方法を出演者に説明し「了承を得ることを前提」にするという。