アマビエの次は「クタベ」 富山にもいた!ありがた~い妖怪サマ
知られざる存在の富山県ゆかりの人面妖怪「クタベ」が、新型コロナウイルス感染で注目されるようになった。会員制交流サイト(SNS)で人気の半人半魚の妖怪「アマビエ」と同様、「疫病が流行した時、自分の姿を絵に描いて、人々に見せよ」とした言い伝えが残ると、地元博物館が紹介。商品ラベルに採用されるなどして関心が高まった。
富山県立山博物館(同県立山町)によると、クタベは江戸時代、立山で薬草を採取する人の前に現れたとの言い伝えが、大阪や名古屋で発見された史料に記されている。正体不明の難病の流行を予言し「私の姿を見れば難を逃れることができる」と話したとされる。
今年3月、アマビエが話題になると、クタベにも問い合わせが増えた。JR富山駅も「3密」回避の注意喚起でクタベとアマビエのイラストを北陸新幹線の改札外に掲示した。「写真を撮ってお守りにしてほしい」と期待している。