NGT運営親会社社長がSNSで長文の訴え…山口騒動を反省、誹謗中傷には法的措置

 アイドルグループ・NGT48の運営会社「Flora」と、HKT48を運営会社「Mercury」を支援、統括する持株会社で、5月27日に設立が発表された「Sproot(スプルート)」の代表取締役社長・渡邊洋行氏が5日、自身のツイッターでNGT48のファンに向けて呼びかけた。

 渡辺氏は「NGT48運営会社の親会社の代表、という立場からご挨拶をさせて頂きます」とし、旧来の体制から運営を一新したことを改めて報告。「しがらみやコストも小さく、ある意味では適正サイズのチームだと思います」と自己分析した。

 その上で、「NGT48を語るにあたっては、一連の出来事に触れないわけにはいかないです」と発言。一昨年12月に当時メンバーだった女優・山口真帆(25)が新潟市内の自宅で男性2人から暴行される被害を受け、19年1月に自身のSNSを通じて告発。運営側と山口の発言に食い違いが見られるなどの争いとなり、最終的に山口が卒業後も裁判にまで発展したことに言及した。

 渡辺氏は「今更話しを蒸し返すな、とおしかりを受けるかもしれません。ただ、私は、若いメンバーが被害にあったというあの出来事をいつも頭に置きながら活動することが、今後のNGT48の活動の根幹だと思っています」とし、山口への“贖罪”の思いをつづった。

 続けて、昨夏から、当時のAKB48グループ運営会社・AKSの社外取締役として活動してきたことを明かし、NGT48の騒動を「どの組織でも生じてしまう可能性のあるリスクが、責任の所在の不明確さ、情報共有の不足、組織系統の崩壊など、詰まるところリーダーシップの不在により顕在化し、拡大したものと思います」と分析した。

 さらに、一連の騒動で不信感を覚えていたため、当初はNGT48の運営を引き受けることを断っていたことも告白。「Flora」社長の岡田剛氏から涙ながらに頼まれ、運営を引き受けたという。その上で「もう次に進めてあげてもよいのではないかと思いました。明確なのは、これまでの経営がやり方を間違えていたということ。メンバーもスタッフも、そしてご家族も本当に痛んでいます」と説明した。

 締めくくりには「卒業していったメンバーについてお願いがあります。明らかに精神的、物理的な被害にあい、今なお、精神的苦痛を受けている方がいらっしゃいます」と報告。「現役メンバー、スタッフ、会社に対する誹謗中傷やインターネット上での付きまとい行為などには、今後は全て、法的手段で対抗します」とし、卒業メンバーに対する誹謗中傷や付きまといをされている方がいらっしゃったら、それらは今後一切おやめください。かつて同じ場所で活動したメンバーが責め立てられるのを見るほど辛いことはありません」と訴えた。

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