宝塚音楽学校 約2カ月遅れで入学式「早く学びたい気持ちを募らせていた」

 コロナ禍のため、戦後初の延期となっていたタカラジェンヌを育成する宝塚音楽学校(兵庫県宝塚市、小林公一校長)第108期生40人の入学式が5日、兵庫・宝塚大劇場のロビーで開催された。

 当初は4月17日に行われる予定だった。約2カ月遅れの式では、保護者や来賓なども極力絞り、国歌や校歌などの斉唱は音源を流すのみ。本科生に校章を付けてもらう儀式なども、濃厚接触を避けるため中止となった。例年全国から多くの報道各社が集まるが、こちらもクラスター発生が懸念されるため制限された。

 3月27日に行われた合格発表も学校掲示板ではなく、同校のホームページだけでの発表と異例づくしだったこともあり、小林校長は「108期生は合格発表も入学式も、例年とは異なる形で行わざるをえなくなりましたが、それは逆に、入学したときからすでに注目される期生になったということでもあります」とあいさつ。そのうえで「だからこそ、一生懸命努力して、夢の実現に向け、着実に一歩ずつ成長していってほしいと思います」とエールを送った。

 また新入生代表の奥山映美さんは「インターネット掲示という異例の発表方法でしたが、画面上に自分の番号を見つけたときは、何度も確認してしまいました」と合格を振り返った。2カ月遅れの入学式に「早く学びたいという気持ちをつのらせていました。レッスンができない日々が続いていましたので、心身共に合格時の状態を保てるように努めました」と自宅待機期間中の様子を明かした。

 4回目の受験で合格したという。岡原ゆづきさんは「自粛中も自主稽古に励んでいましたが、心身共に休むこともできましたので、これから宝塚音楽学校での生活で、精一杯努力したい」と期待に胸を膨らませていた。同じく4回目で合格の中村怜佳さんも「今まで積み上げてきたことを維持するために、毎日自習練習を欠かさず、ベストの状態で入学式を迎えられるようにと、1日1日を大切に過ごしました」とコメントした。また石川まいさんも「入学式が延期になる度、焦る気持ちが強くなりましたが、同期と連絡を取り、バレエや声楽、ピアノの練習をしながら、いつ学校が始まってもいいように準備してきました」と待ち遠しかった2カ月間を振り返っていた。

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