石破氏、届かない&表示なしのアベノマスクに苦言「行政組織に不具合があるのでは」
自民党の石破茂衆院議員が5日、ブログを更新。「アベノマスク」と称されている政府の布マスクがいまだに全世帯に届いていない現状や必要な表示がないことなどを指摘し、「行政組織のどこかに不具合があるのでは」と問題提起した。
石破氏は「政府が1世帯に2枚を早急に届けると約束した『布マスク』が、未だに全世帯に行き渡らないことも問題となっています」と切り出し、「日本の優れた郵便事情であれば、発送すれば数日で全国に届くはずであり、生産が間に合わないのか、封筒詰めや宛名書きが遅れているのか、何か原因があるはずで、それを明らかにしないと国民はさらに不信感を持つのではないでしょうか」と提言した。
一方、同氏は「届いたマスクには生産したメーカーの名も、連絡先も記載がありません。マスクには法的な表示義務はないものの『全国マスク工業会』の自主的な表示基準として記載すべき事項が列挙されているのですが、これら事項の表示もありません」とも指摘。「内閣総理大臣肝いりの政策がこんな杜撰なことでよいわけがありません。総理が自らご指示されたにもかかわらず、目標が達成されていないのは、行政組織のどこかに不具合があるのではないでしょうか」と憂えた。
また、持続化給付金の再委託問題についても「基本的な無責任の構図は同じなのではないかと懸念します。これを糾すのは野党よりも我々与党の責務です」と戒めた。
さらに、新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の議論が議事録ではなく概要でしか示されないことに「やはり不適切ではないでしょうか」とし、「概要では誰が何を主張し、それに誰がどう反論し、どのような議論の展開の末に結論が得られたのかが分かりません」「後の検証のためにも詳細な議事録は残しておくべきだと思います」と提言した。