久米宏 レギュラー消滅「-ラジオなんですけど」13年9カ月で幕 集中力の衰えも理由

 フリーアナウンサーの久米宏(75)がパーソナリティを務めるTBSラジオ「久米宏 ラジオなんですけど」(土曜、後1・00)が6月いっぱいで終了することが6日、同番組内で発表された。久米が「1本だけ終わっていない(レギュラー)番組」とする番組で、2006年10月7日スタート。13年9カ月で番組の歴史に幕を下ろすことになる。

 久米は番組名物、オープニング12分間の一人語り中に「今月いっぱいで終了することになりました」と報告した。終了が決まったのは「1月の上旬ぐらい」。「TBSラジオと僕が所属している事務所との打ち合わせで決まって」と説明した。

 「早めにお話しすべきだと思っていた」というが、新型コロナウイルスの影響で「言いそびれてしまいまして。ついに6月、どんづまりになって今月いっぱいで“おしまい”となって、本当に申し訳ないんですけど」と、公表の機を逸したことを謝罪した。

 久米は終了理由の一つに「自分でも『あれっ?』て思うような言い間違いが多い」ことを挙げた。

 「例えばの話ですよ。『赤』って言ったつもりで、家で聴くと『黒』って言ってるんですよ。そういうものすごい単純な、言ってみればケアレスミスがここ5年ですかね。年齢的なもんだと思うんですけど、やっぱり集中力とか根気とかね、そういうものが明らかに衰えてきているなっていうのも一つの理由」

 終了の理由は「100ぐらいあるんです」とし、「いい時にやめた方が聴いてる人、見てる人、制作した人たちのいい思い出が残る」、「後に続く番組のためにいい時にやめた方がいいというのが持論で」といったことを語っていた。

 「ラジオなんですけど」は、久米がさまざまな角度から、時には世論の大勢と異なっても、持論や別の意見を持つ人を紹介。独自の存在感を放っていた。

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