お笑いコンビ・ペナルティのワッキー（４７＝本名・脇田寧人）が、初期の中咽頭がんと診断され、芸能活動を一時休止することが７日、分かった。所属の吉本興業が発表した。８日から７月下旬まで入院し、放射線治療を受けるという。また、相方のヒデ（４９）は同日、ニッポン放送のラジオ番組「日曜競馬ニッポン」にリモート出演。ワッキーの復帰を「誰よりも楽しみにしている」などと語り、深いコンビ愛をうかがわせた。

　ワッキーは、新型コロナウイルス感染拡大を受けた外出自粛中で、リモートでの仕事などをこなしていた４月上旬、首にしこりのようなものを感じた。都内の病院で何度か検査をした結果、ステージ１の中咽頭がんと判明。外科手術はせず放射線治療を受けることを決めた。８日～７月下旬まで入院し、８月末までの休養を予定している。

　この日、自身のツイッターに「また皆さまの前に元気な姿をお見せできるよう全力で頑張ってきます」と闘病への意気込みを投稿した。発表前にはインスタグラムに「一日一顔　１Ｄａｙ１Ｆａｃｅ」と題した渾身の顔芸を披露するなど、努めて明るい様子で“芸人魂”を見せていた。

　一方、相方のヒデは「日曜－」で「すごくショックでしたね」と胸中を告白した。２人は名門・市立船橋高サッカー部で出会い、全国制覇も経験している。１年先輩のヒデは「逆にもう一度相方のことを見直したりとか、良さに気づいた」と、久々に２人でゆっくり会話したことを説明。「もしかしたら誰よりも（復帰を）楽しみにしているかもしれない」と相方への思いを明かし、「彼の居場所を守っていかないと」と気合を入れた。

　関係者によると、ワッキーは過去に大きな病気などを患ったことはないという。ヒデも「身体は本当に丈夫なやつ」と明かしており、「非常に前向きな男で、しっかりと治療に専念するということですから、元気な姿と復帰後の一発ギャグを期待していただければ」と呼びかけた。