吉村知事 小池都知事の対立候補を後押しも応援演説は「難しい」コロナ収束見えず慎重
大阪府の吉村洋文知事(44)が9日、大阪府庁での囲み会見で、東京都知事選(7月5日投開票)に無所属で立候補する意向を示した元熊本県知事の小野泰輔氏(46)について「自民党が候補者を出さない無風選挙に、一石を投じたいとしている小野さんを我々は応援する」としながらも、応援演説については「東京アラートが出ている状況で、東京に行くべきではない。応援演説は難しい」とした。
小池百合子都知事(67)は都議会最終日の10日にも立候補を表明するとみられ、自民党の二階俊博幹事長(81)は小池氏が立候補を表明すれば、推薦する方針を示している。吉村知事は「府知事、市長とも我々は自民党とガチンコでやってきた。首都で自民党が候補者を出さないのなら、選択肢を示すべきではないかというのが我々の考え方。敗戦覚悟で突っ込んでいく小野さんを応援したい」と話した。
新型コロナウイルス対策で連携した小池都知事との全面対決になるが、おひざ元での“舌戦”には消極的。「コロナの収束状況を考えないといけない。7月はどうなるかわからないが…流動的。東京コロナの状況を判断することになる」と、コロナが収束しない中での上京には慎重姿勢を崩さなかった。