スティーヴン・スピルバーグ監督のハリウッド大作「レディ・プレイヤー１」（１８年公開）で主要キャストに抜てきされるなど世界的に活躍する俳優の森崎ウィン（２９）が、歌手としてメジャーデビューすることが９日、分かった。「ＭＯＲＩＳＡＫＩ　ＷＩＮ」名義で世界進出を掲げ、デビューシングル「パレード　－ＰＡＲＡＤＥ」を世界１５０カ国以上に配信する。ミャンマーで生まれ育ち、日本でスカウトされた国際派は「新しい森崎ウィンへの脱皮」と意気込んでいる。

　ハリウッド俳優の森崎が、今度はアーティストとして“世界のＷＩＮ”になる。

　昨年公開の映画「蜜蜂と遠雷」で第４３回日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞するなど演技力を評価される一方、０８年から音楽ユニット・ＰＲＩＺＭＡＸ（当時はＰｒｉｚｍａＸ）のメーンボーカルを担当。今年３月末の解散まで、作詞作曲をこなすなど音楽面でも才能を発揮してきた。

　ミャンマーで生まれ育ち、小学４年時に来日。母国で国民的人気を誇る森崎は、１月に発表した歌手・平原綾香（３６）とのデュエット曲「ＭＯＳＨＩＭＯ」が同国の配信サイトで週間ランキング１位を獲得している。世界で活躍したいという夢にレコード会社・日本コロムビアの海外向けレーベルが呼応し、メジャーデビューが決定した。

　世界１５０カ国以上に配信するシングル「パレード　－ＰＡＲＡＤＥ」で発進。誕生日前日となる８月１９日には５曲収録予定のＣＤ（タイトル未定）をリリースする。

　アジアツアーが最初の目標。新型コロナウイルスの影響でファンの前に登場できる日は不透明だが、まずは年内にライブの世界配信を予定している。

　アーティスト名・ＭＯＲＩＳＡＫＩ　ＷＩＮとして新たな一歩を踏み出す森崎は「『なんか違うよね、新しい森崎ウィン』と言われるように頑張っていきたい。俺が信じていることは、エンターテインメントは人と人をつなぐ大きな架け橋。そして国籍がないと思っています」と、熱いコメントを寄せた。