【心にささり言葉~一日一語~】映画監督・是枝裕和氏 映画館は人生の一部です

 新型コロナウイルスの感染拡大によって、世界は激変しました。未知の病への恐怖、先行き不安、長引く自粛によるストレス。心はささくれ立ってきます。デイリースポーツでは、そんな今こそ伝えたい言葉として、コロナ発生以降に各界の著名人が発した、時にグサッと、時にしみじみ感じる言葉を厳選。「心にささり言葉~一日一語~」としてお届けします。

 ◆映画監督・是枝裕和氏(58)「映画館は人生の一部です 次の世代に受け渡していく場所です」

 小規模の映画館「ミニシアター」を支援する「ミニシアター・エイド基金」のオンライン会見に寄せた言葉。新型コロナウイルスの影響で存続の危機にあるミニシアターだが、会見に出席した俳優・斎藤工が「色んな世界との出会いをいただいた」と言うように、大手が手を出しづらい古今東西の多様な作品を上映し、映画文化に大きく貢献してきた。

 是枝監督は映画館を「こっそり泣いたり、自分を奮い立たせたり、街の風景を一変させられる」場所だとし、「この場所を維持し、未来を継承していくために連帯する必要がある」と支援を訴えた。

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