吉本興業 全国5劇場で19日から観客を入れて公演を再開
吉本興業が運営する全国5カ所の劇場で、6月19日から客を入れての公演を再開することが11日、分かった。専門家の元で作成した5劇場共通のガイドラインを公開し、感染防止対策を徹底した上で笑いを届ける。
吉本では緊急事態宣言が解除されたことを受け、6日から大阪・よしもと漫才劇場、東京・ヨシモト∞ホールでの公演を無観客でスタート。次なるステップとして、今月19日~7月12日までの週末の金土日に、大阪・なんばグランド花月、東京・ルミネtheよしもと、千葉・よしもと幕張イオンモール劇場を加えた計5カ所の劇場で客入れを再開する。7月12日以降の公演は状況を見て判断する。
ガイドラインの主な項目は以下の通り。
「座席は1・8メートル間隔の距離をとる形でチケットを販売。出演者との距離を確保するため最前列は販売せず、立ち見も販売しない」
「場内は公演ごとに消毒・除菌散布を行う」
「開場時、休憩時には、入場口や客席扉を開けて換気する。約1時間に1度のペースで5分以上の換気を行う」
「入場口にサーマルカメラを設置し、反応があった場合に検温する。非接触式体温計で検温後、37・5度以上であれば、チケット払い戻しの上、入場を断る」
「時間差での入退場」
「観劇時のマスク必着」
「ロビー、化粧室への消毒液設置」
また、当面の間、劇場内売店の販売、劇場内での飲食、劇場内に配置してある自動販売機の使用、ブランケットの貸し出し、ビル内・場内の喫煙所の使用、出演者へのプレゼント、ファンレター・差し入れ・祝い花の受け取りなどを休止するとした。
さらに、新型コロナウイルスの感染者発生が判明した際に追跡連絡に協力するため、観客の情報記載の協力を呼びかける(情報はコロナの感染経路追跡のためのみに使用)。
全出演者、全スタッフも体温と体調の確認を行い、劇場スタッフはマスク・防護カバー等の感染防止用品を着用するとした。
12日に前売りチケット(19~28日分)が発売開始される。再開初日(19日)のNGKは西川きよし、桂文枝、トミーズ、ミルクボーイらが、同日の東京・ルミネtheよしもとにはタカアンドトシ、NON STYLE、和牛らが出演予定であることが分かった。通常より観客数がかなり数が減るため、プレミアムな公演にもなりそうだ。