ホリエモンロケット打ち上げ失敗…でも強気「着実に能力上がっている」

 実業家の堀江貴文氏(47)が創業した北海道大樹町の宇宙ベンチャー「インターステラテクノロジズ」は14日午前5時15分、自社開発の小型ロケット「MOMO(モモ)」5号機を町内の実験場から発射、高度100キロ以上の宇宙空間に到達せず海に落下し、打ち上げは失敗した。事業化に弾みをつけるため、昨年5月に初成功して以来2度目の宇宙空間到達を目指していた。

 インターステラ社によると、発射から36秒後にエンジンのノズルが破損し、その後機体の姿勢がかなり不安定になり、発射から70秒後に手動でエンジンを停止させた。高度11・5キロまで上昇したが、実験場から約4キロの海上に落下した。

 機体は全長約10メートル、直径50センチ、重さ約1トンで、高知工科大の実験機器などを搭載していた。

 オンラインでの記者会見で稲川貴大社長は「残念な結果だったが、ノズルの破片以外のところについては大きなトラブルはなかった。次に向けた対策を進めていきたい」と語り、「既に5号機の後、次の機体の製造も始めている」と説明した。

 5号機は当初5月上旬の打ち上げ予定だったが、町民らから新型コロナウイルスの感染拡大を懸念する声が寄せられたため、大樹町の要請で日程変更を余儀なくされた。堀江氏は5月2日に「より悔しい思いがこみ上げてくる」、「単なる人気取りの大衆迎合のせいで打ち上げられないって」と、無念の思いをツイートしていた。

 堀江氏は会見で、延期で資金的に厳しくなったところ、クラウドファンディングで2000人超から支援を受けたとし「報いるために大成功で終わりたかった」と残念がった。

 それでも「着実にチームの打ち上げ実施能力は上がっている。安心して打ち上げまで見ていられた。(破損までは)非常に完璧な飛行をしていた」と今回の打ち上げを評価。「次回以降の打ち上げは非常に期待できると考えている。支援させていただいた方の思いは6号機以降に引き継がれる」と、捲土(けんど)重来を期した。

 同社のロケット打ち上げは2017年7月の1号機から今回で5回目。3号機は成功したが1、2、4号機は失敗に終わっている。

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