吉村知事、家族で大阪のホテルに宿泊を計画 還元金は「奥さんに渡すでしょう」と松井市長
落語・桂文枝(76)が16日、吉村洋文大阪府知事(44)、松井一郎大阪市長(56)とともに大阪市内で行われた「大阪の人・関西の人いらっしゃい!キャンペーン」の発表会見に出席。文枝は、新型コロナウイルスの影響で厳しい経営状況が続く府内観光事業者を支援する同キャンペーンの大使に就任した。
松井市長は「観光事業の皆さんがひん死の重症。全国一高かったホテルの9割超の稼働率が2割行かない。設備投資したのにビジネスが成り立たない。大阪の魅力は失われてないので、(観光)事業者の皆さんに耐えてもらうため、吉村知事と話して、20万人いらっしゃいキャンペーンをやろうと。人気が出れば追加を考えようと」と説明した。
紹介されて登場した文枝は、ソーシャルディスタンスで2人の間に距離をとって立つと「楽屋ではえらいそばで話しとったのに」と暴露?!。吉村知事から「あまりいうと良くないです」と制止され、笑いが起こった。また、文枝は「嫁さんから、『(大使をやって)ぎょうさん来て、大阪でクラスターがいっぱい出たら、あんた石投げられるで』と言われた」と告白。吉村知事は「誰かが『いらっしゃい!』と一歩出ないと。そのリスクは全部、文枝師匠に負っていただきます」ととぼけた。
2府4県在住者が大阪府内施設提供のキャンペーン対象宿泊プランを利用すれば、1人1泊で2500円分の電子マネーが還元される(2連泊まで。20万人限定)。文枝が「大阪の人は大阪のホテルにあまり泊まらない」というと、松井市長が「家に帰りにくい場合ですわな」と絶妙な返し。一瞬の沈黙後、文枝は「夫婦で泊まるのがいいのでは」と提案していた。
松井市長は、吉村知事が家族で大阪のホテルに1泊する計画があると明かし「(3児の父の吉村知事は)1万2500円をゲットする。奥さんに渡すでしょう」と予測。吉村知事は「(特別給付金)10万円を自分でもらえる(家族持ちの)人はどれくらいいるのか」と乗っかった。
文枝が「ウチは(給付金が)まだ届いてないで」と松井市長に注文すると、逆に「余裕ある人はちょっとお待ち下さい。1日5万件しか処理できない。(申請は)150万人ですから」とたしなめられた。
また、文枝はキャンペーン名「いらっしゃい!」は、ABCテレビ「新婚さんいらっしゃい!」ありきで使っているわけではなく、自身考案のギャグと説明。コロナ自粛中の同番組について「今までの(イスからの)コケ特集とか総集編をやってた方が視聴率が良かったらしい」と嘆き、「リモート収録でイスを家に持ち込みました。家族はアホか言うてました。家でコケたら、やっぱり痛いですわ」と振り返った。