虎党芸能人が待ち焦がれたプロ野球開幕への思いを語る短期連載の第３回は、甲子園ライブの経験もある声優で歌手の水樹奈々（４０）の登場です。現役時代から大ファンの矢野燿大監督（５１）が見せる笑顔の数だけ、“就任２年目の奇跡”へ近づけると信じています。

　　◇　　◇

　大好きな選手の皆さんにはとにかく体に気を付けて、安全に留意し過ごしていただきたかったので、態勢が整うまで今か今かと開幕を待っていたのが、正直な気持ちです。やっぱり安全第一というのが、ファンとしては一番大きいですから。

　無観客だといつも以上にエネルギーが必要なんじゃないかなと思います。私もライブのリハーサルでファンの方がいないときと、本番では、パフォーマンスのエネルギー量が全然違うんですよ。皆さんからの声援で、予想だにしないようなパワーが出て、限界突破をさせてくれるので。声援なしで全力以上を出すには、精神力も相当準備していかないと難しいんじゃないかと思いますね。

　矢野監督の現役時代、職人気質で冷静に選手へ気を配りながらも、勝って投手を迎えるときには感情を爆発させる、そのギャップに心をわしづかみにされました。内なる熱い魂を感じる姿勢にすごくひかれました。監督になられてからも熱さを感じますし、選手を思う愛もあって。矢野ガッツは現役時代には見られなかった姿で、意外な一面で私はうれしいです。今年も笑顔をたくさん見られたら。

　今年は外国人選手が多くいらっしゃるんで、どういう風に試合に組み込むのか、監督の采配がとても気になります。あと、病から復帰した原口選手が、去年のオールスターで打ったホームランがすごく感動的で。今年も代打の切り札として活躍を期待しています。

　投手陣の層がすごく厚いので、守って良し。ボーア選手をはじめパワー系の方もいらっしゃるし、攻めて良し。ベテランと若手の皆さんの連携もいい形だと思うので、優勝目指して頑張ってほしいです。星野監督も岡田監督も、優勝は就任２年目でしたよね。矢野監督にも“２年目の奇跡”があるんじゃないかと思ってます！！