プロ野球中継のニッポン放送 アナ&解説者の間にアクリル板 効果音で盛り上げる

 プロ野球が19日にいよいよ開幕する。新型コロナウイルスの影響で当面の間、無観客で行われる異例のシーズン。コロナ第2波が懸念される中、試合中継も昨年までとは異なる形となる。阪神戦で知られる兵庫県の独立局サンテレビは、7月1日の中日-阪神が自社制作の初戦。3月に放送予定だったオープン戦が雨天中止となり、無観客試合は“ぶっつけ本番”となる。また、日本テレビは観客席最前列部分にカメラを設置し臨場感を提供。ニッポン放送は効果音を復活させて盛り上がりを高める。

 開幕カードとなる東京ドームでの巨人-阪神戦を完全生中継するニッポン放送は、新たなスタイルでの野球中継に臨む。

 同局では、本番を前に、6月2日の練習試合・巨人-西武(東京ドーム)を生中継した。放送ブースでは飛沫防止対策として、アナウンサーと解説者の前にアクリル板を設置。2人の間には透明ビニールシートを吊し、ディレクターはマスクとフェースガード着用で徹底した。

 初となる無観客試合の中継にはジングル(効果音)を復活させ「ホームランジングル」「得点ジングル」などで盛り上がりを演出する。また、応援がない分、打球音や捕球音などがダイレクトに伝わり、2日の中継後も「今までと違った形で楽しめる」といった声が多く寄せられたという。

 一方、今年は試合前の選手取材ができないため、放送中に盛り込むネタ探しに苦労するのが悩みで、同局の竹崎雄一郎ディレクターは「腕の見せどころになります」と話した。

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