ルミネtheよしもとも客入れ再開、感染予防徹底、458席中57席で“満席”
新型コロナウイルス感染拡大のため公演を取りやめていた東京・新宿の「ルミネtheよしもと」で19日、観客を入れての公演が再開された。この日は458席中57席が埋まって“満席”。来場者にはオリジナルのマスクケースを配った。NON STYLEの石田明は「お客さんの反応があるからこっちもふざけられる」と感想を語った。
3月1日の公演を最後に、110日ぶりの再開となった。客席はソーシャルディスタンスを保つため、横は最低3席、前後は一列ずつ空けた。入場時はスタッフが目視でチケットを確認した後、客自身がもぎる。アルコールスプレーなども各所に配置し、スタッフはマスクにフェースガード、手袋もしていた。
漫才の場合は、コンビの間に幅、高さ共に約2メートルのアクリル板が設置。マイクもシェアではなく一人一本を使用した。アクリル板は演者が交代するごとに交換。マイクもそのタイミングでスタッフが除菌を行っていた。また、舞台への出ハケは通常は下手から行うが、しばらくは一人ずつ上手と下手に分かれて登場する。
舞台上の感染予防にも力を入れた劇場。石田は「一人用のマイクはうれしい。いつも井上の高さに合わせていた」と身長差による悩みが解決。タカアンドトシはトシがツッコミながらタカの頭をたたくのが定番だが、アクリル板によってかなわなかった。
芸人にとってもネタをすること自体が久しぶりという状況。和牛の水田やタカトシのタカは、自粛生活が長かったせいか途中で口が回らなくなるという場面があり、それぞれの相方に「ブランクか」とツッコまれていた。
同所を含む全国5カ所の劇場では、7月12日まで金~日曜日の週3回公演を実施する。