渡辺いっけい、自粛期間で台本断捨離 仕事なく「俺は今役者と言えるのか…」自問自答

映画「いつくしみふかき」の公開記念会見を行った渡辺いっけい=東京・新宿のDEXI studio
映画「いつくしみふかき」の公開記念会見にフェイスシールドで臨んだ渡辺いっけい=東京・新宿のDEXI studio
映画「いつくしみふかき」の公開記念会見を行った(左から)大山晃一郎監督、渡辺いっけい、榎本桜。画面はリモート出演の遠山雄=東京・新宿のDEXI studio
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 俳優の渡辺いっけい(57)が25日、都内で初主演映画「いつくしみふかき」(公開中)の公開記念会見に登場し、“STAY HOME”中にやったことを明かした。

 コロナ感染予防のため、フェースシールドで会見に臨んだ渡辺は「役者として初めて断捨離をしました。30年間、たまった台本をシュレッダーにかけ続けました」と報告。役者の仕事がまったくなくなったため、「シュレッダーかけながら、オレは今役者って言えるのかと自問自答していました。ゆるっと(芸能活動が)再開したときに、役者として何かプラスにしたいと考えていた」と明かした。

 映画は19日から東京・テアトル新宿で公開されたが、コロナの影響でイベントはできないため、予定されていた舞台あいさつは中止となった。渡辺は初日に劇場に出向き「イベントができないので、劇場の外で“ありがとうございました”と声をかけさせていただきました」という。客席で映画も鑑賞し「お客さんの反応が分かりやすかった。ちゃんと生の顔を見ることができました。僕にとってはいいことでした」と笑顔を浮かべた。

 渡辺は出演予定だった3月の舞台が中止となり「精神的にこたえた。その後、舞台のオファーもあったけど、同じ目に遭うのが嫌だから、受けなかった」と告白。TVや映画の撮影現場も、自粛の解禁でやっと再開されたが「(自粛で)再開してもお仕事がいただけるのか、不安になりました。(現在も)フワフワっとした状況ですね。振り切ってやりずらい状態です」と打ち明けた。

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