藤井七段王手の一戦 警備員に警察官…将棋会館は厳戒
将棋の藤井聡太七段(17)が渡辺明三冠(36=棋聖、棋王、王将)に挑戦する第91期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第2局が28日、東京・千駄ヶ谷の将棋会館で指され、藤井七段が90手で勝利。2連勝とし、史上最年少でのタイトル獲得に王手をかけた。
藤井七段の殺害を予告する電話が地元の瀬戸市役所にあったため、将棋会館は厳戒態勢が敷かれた。守衛に加え、予告を受けて依頼した警備会社の担当者2名が館内を警備し、1階の売店は通常通り営業したが2階以降は関係者以外立ち入り禁止。藤井七段が出入りする際には原宿署の警察官も警戒にあたり、職員が通常より多く出勤するなど日本将棋連盟も対応に追われた。連盟関係者によると「コロナを瀬戸市に持って帰ってきたら許さない」との趣旨の発言も殺害予告と併せてあったという。