渡辺棋聖「一気にバタバタとダメになった」積極手及ばず
将棋の藤井聡太七段(17)が渡辺明三冠(36=棋聖、棋王、王将)に挑戦する第91期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第2局が28日、東京・千駄ヶ谷の将棋会館で指され、藤井七段が90手で勝利。2連勝とし、史上最年少でのタイトル獲得に王手をかけた。
先手番で得意とする矢倉を選択し、積極的な手で早くから仕掛けた渡辺棋聖だが及ばず。「均衡が取れるように指していたつもりでした」と話し、「一気にバタバタとダメになってしまった」と肩を落とした。最年少タイトル獲得記録保持者で立会人を務めた屋敷九段は、藤井七段を自身の戴冠時と比べ「相手に敬意は払いつつ、勝負は勝負として将棋に集中している」と評価。記録更新まであと1勝となり「将棋界だけでなく世間的にかなり注目されているので、いいことだなとは感じています」と笑った。