藤井七段の将棋は「味噌汁にバナナやチョコを入れたような…」師匠が驚き明かす
棋聖戦2局目で史上最年少タイトル獲得へ王手をかけた藤井聡太七段について29日、TBS系「ひるおび」が特集。生出演した師匠の杉本昌隆八段が、藤井七段の大胆な手を「味噌汁にあり得ないバナナやチョコレートを入れた」と表現した。
敗れた渡辺明三冠が「前例のない将棋だった」と評した藤井七段の「5四金」。本来は守りに使う「金」を繰り上げた型破りな手に杉本八段は「配置がすごく悪い。金の下に歩というのは。あり得ないんです。これで戦えるって判断は素晴らしかった」と解説。「料理にたとえると、味噌汁を作るときにあり得ないものを使う。バナナやトマトや、チョコレートを全部入れたような。おいしいものはできないと思うが、できあがったら素晴らしいものができてた」と驚きを持って伝えた。
「指し手を見たらひどい将棋だなと一瞬、思った。十年前の藤井なら注意したと思う。こんな将棋やっちゃだめだよと。今は、いい作戦だなって」とも明かした。
共に生出演した田中虎彦九段は「羽生(善治九段)以上の棋士は生まれないと思ったが、どうも、これを見てると間違いだったな、とそんな気がしてならない」と最大級の賛辞を贈った。