舞台人・光一が戻ってくる 5カ月ぶりステージ「きっかけ、スタートになれば」
KinKi Kids・堂本光一(41)と俳優・井上芳雄(40)がタッグを組み、ミュージカル『ナイツ・テイル』inシンフォニックコンサートが、今年8月に開催されることが29日、分かった。一昨年に2人の出演で初演され、話題を呼んだ作品のコンサートバージョン。光一にとっては、3月にコロナ禍で中止となった主演ミュージカル「Endless SHOCK」以来、約5カ月ぶりの舞台復帰となる。
舞台人・光一が戻ってくる。「エンターテイメントっていいものだなとお伝えできる、何かひとつのきっかけ、スタートとなればいいなと思っています」と感慨深げに語った。
大成功を収めた2018年の公演を経て、もともと今夏にコンサートバージョンでの再演プランが練られていたが、新型コロナウイルス感染拡大で開催は危ぶまれた。しかし、ソーシャルディスタンスなど安全確保を徹底することで、実施が可能と判断。オーケストラを約半数の人数で組み、入場者数もキャパシティーのおよそ半数とし上演を実現する。
シェイクスピア作品「二人の貴公子」を原作に、いとこで親友のアーサイト(光一)とパラモン(井上)の2人の貴公子が王女の愛を競う姿を描く作品。東京フィルハーモニー交響楽団との共演で壮大な世界観を届ける。
時節柄、稽古はリモートで実施。演出家のジョン・ケアード氏は来日できないため、在住の英ロンドンから約8時間の時差を乗り越え参加。チーム「ナイツ・テイル」は世界をまたぐ結束力で本番へと力を注いでいる。
主演舞台「-SHOCK」が3月20日に上演中止となり、未曾有の事態に改めて立ち止まって考えを巡らせたという光一。「僕はエンタメという力を信じていて、必ずエンタメが必要とされるときが来るということを励みに、またステージに立ちたい」。生のパフォーマンスを届けられる喜びをかみ締めた。
同作は8月10日から東京芸術劇場、同18日から東京オペラシティで全13公演を行う。