音事協がバーチャルアイドルをプロデュース 肖像権侵害などへの注意喚起も
芸能プロダクションで構成される一般社団法人「日本音楽事業者協会」が、バーチャルアイドルグループ「Portraits」(ポートレイツ)をプロデュースすることが29日、分かった。スマートフォンの普及により、写真や動画の撮影が容易となったことで増加している、肖像権やパブリシティ権の侵害への注意喚起が目的。GLAYのミュージックビデオやLiSA(33)のライブ映像を手掛けたクリエイター・りゅうせー氏(30)が、イラスト制作などを担当する。
デビュー曲「アフタースクールフィーバー」のミュージックビデオを、30日からYouTubeで公開。ボーカロイド・初音ミクを起用したバージョンも作られた。スマホ所持率は中学生から高くなるとあって、全国の中学校約1万校に教材ポスターが配布され、ツイッターなどSNSを駆使したキャンペーンも展開していく。
「Portraits」は、大鳳肖(おおとり・しょう)、小鳥遊商(たかなし・あきな)、七瀬鑑(ななせ・かがみ)、マイケル・宣・オリバーによる男性4人組。メンバーの名前には、肖像権の「肖」、パブリシティ権の三要素である商品化の「商」、鑑賞目的の「鑑」、宣伝利用の「宣」の文字が、それぞれ取り入れられた。