周防正行監督 大崎事件再審請求支援で1240万円集める
鹿児島県大崎町で1979年に男性の遺体が見つかった大崎事件で、殺人などの罪で服役した原口アヤ子さん(93)の再審請求を支援する映画監督周防正行氏(63)は29日、弁護団の活動費用をインターネットのクラウドファンディングで募り、1240万7千円が集まったと明らかにした。
弁護団によると、期間を限定して裁判費用を募った同種プロジェクトとしては、過去最高額だという。募金は3月24日~6月16日に実施し、806人が応じた。都内で記者会見した周防氏は「多くの支援に励まされた。活動を通じて、正義のない再審の現場を多くの人に知ってもらいたい」と話した。
弁護団は3月、鹿児島地裁に第4次の再審請求を申し立てた。資金は証拠収集などの活動に充てる。