藤井七段 “Wタイトル戦”完勝発進 王位戦、棋聖戦のWタイトルは歴代3人

 将棋の藤井聡太七段(17)が木村一基王位(47)に挑戦する第61期王位戦七番勝負第1局2日目が2日、愛知県豊橋市の「ホテルアークリッシュ豊橋」で指され、藤井七段が95手で勝利。地元・愛知県での対局を制し“Wタイトル戦”の初戦を幸先良く飾った。1日目から攻勢に出た藤井七段は、この日も思い切り良い踏み込みで優位を拡大し、木村王位の反撃を許さぬまま完勝。初の2日制にも動じることなく、タイトル戦は初登場から3連勝となった。

 同時期に行われる王位戦と棋聖戦の番勝負を両方制したのは、棋聖戦が年1回となった1995年度以降は羽生善治九段(49)しかいない。昨年は豊島将之竜王・名人(30)が共にタイトルを保持して臨んだが、W失冠した。歴代を振り返っても、故大山康晴十五世名人と中原誠十六世名人(72)を合わせた3人だけ。藤井七段がこの番勝負を両方制すれば、既にタイトル数1~3位の“超レジェンド”に肩を並べることになる。

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