WEST小瀧望演じる「エレファント・マン」特殊メイク施さず体の湾曲で表現
ジャニーズWESTの小瀧望(23)が、舞台「エレファント・マン」(今年10~11月、東京・世田谷パブリックシアター)に主演することが7日、分かった。19世紀の英ロンドンを舞台に、生まれながらの特異な容姿から「エレファント・マン」と呼ばれた実在の青年ジョン・メリックを描いた不朽の名作。小瀧にとって5年ぶり出演となる舞台で、大役に挑む。
1977年にロンドンで戯曲として初演されると、80年にもデヴィット・ボウイが演じて話題を呼び、同年にはジョン・ハート主演で映画化され世界中で大ヒットした。生まれつきの身体の極度の変形といった外見から好奇の目にさらされた青年メリックが、解剖外科医と出会い、人々はメリックの持つ知的で純粋な内面に気づいていく。
不朽の名作に「昔、映画版を見たことがあるという両親からは『すごく悲しい物語』という話を聞きました」と小瀧。数奇の運命をたどる主人公に思いをはせ「僕が演じるエレファント・マンの人生はすごく衝撃的なんですが、彼の心の汚れない綺麗さ、あふれ出る知性という、そうした内面の美しさが、長年にわたってこの作品が多くの人々に愛されてきた理由なんだなと思っています」と語った。劇中では、あえて特殊メイクは施さず、体を湾曲させるというスタイルでメリックを表現していく。
演出を手掛ける森新太郎氏(44)は、難役に挑戦する小瀧に、「身体のねじれだけで、観客にメリックを想像させなくてはならない。これは戯曲の要請である。歪んだ外面と歪みのない内面、その両方を同時に表現しなくてはならないのだ」とゲキ。「誰よりも気高く、そして無邪気なメリックを生み出してくれるに違いない」と期待を込めた。
他に、メリックが初めて異性として心をときめかせる舞台女優・ケンダル夫人役で高岡早紀(47)らが出演する。