藤井七段と渡辺三冠、序盤の超ハイスピード将棋は「89手目まで台本一緒」
女流棋士の山口恵梨子女流二段が10日、フジテレビ系「バイキング」で、9日に行われた棋聖戦第3局について解説。渡辺明三冠が藤井聡太七段を破った一局は「89手目までお互いの“台本”がまったく一緒だった」とコメントした。
番組では渡辺三冠が勝利した棋聖戦第3局を特集。屋敷伸之九段と山口二段が出演した。
今回の棋聖戦第3局は、序盤は異様なハイスピードで進んでいったが、この理由について山口二段は「89手目までお互いの“台本”がまったく一緒」だったからと説明した。
山口二段は「将棋って、ドラマのように台本があるわけでなないが、ある程度シナリオをたてて、この作戦がきたらこうしようと、事前研究で調べる」と話し、今回、異例のスピードで序盤が進んでいったことに「その理由として、お互いが事前にAIを使って徹底的に角変わりのこの戦況はこうやってと研究。89手目まで(お互い)想定内」と、お互いが同じことを考えていたと指摘した。
これに坂上忍ら出演者はあ然。山口二段は「覚えた上で、膨大な勉強量、時間が必要なので、トップ棋士は絶対にしないといけないことなんですけど、角変わり指したいとなったら、1000手ぐらい考えてやらないといけない」とサラリと語っていた。