【山田美保子のミホコは見ていた!】ブレイク芸人No1「ぺこぱ」の魅力

 ORICON NEWSの「2020年上半期ブレイク芸人ランキング」第一位に「ぺこぱ」が選ばれた。

 ビジュアル系メイクの松陰寺太勇と、平和的ルックスのシュウペイのコンビは、2019年1月1日放送の「ぐるナイ・おもしろ荘」(日本テレビ系)で優勝し、注目を浴び、同年の「M-1グランプリ」では3位に。優勝した「ミルクボーイ」や、兄弟漫才の「ミキ」、ドラマ出演でも話題を呼んだ「霜降り明星」、パリピ・キャラの「EXIT」らと共に「お笑い第七世代」としても注目されている。

 コロナ禍で、お客で満席になったライブができなかったり、バラエティ番組も出演者を極力減らして行っているため、「仕事が激減している」芸人が多いなか、「ぺこぱ」は「見ない日はない」ほど。CMにも起用されている。さらに「週刊朝日」の表紙と巻頭グラビア計5ページを飾ったのは6月末。2008年に結成し、やっと辿り着いた「ノリツッコまないボケ」「傷つけない笑い」という“スタイル”で手応えを掴み、一気に花開いたのである。

 フリートークでは、「いまもジャニーズに入ることを諦めていない」シュウペイが、明石家さんまに“木村拓哉ルートからのジャニーズ入り”を懇願するのが意外にも大ハマり。女子中高生による「JCJK流行語大賞2020上半期」の〈ヒト〉部門の第5位にも、第七世代のライバルをおさえてランクインした。

 「シュウペイの明るさと松陰寺の優しいツッコミが魅力だと言われていますが」とは、事務所の先輩であり、関東芸人の多くが慕う「ブッチャーブラザーズ」のぶっちゃあさんだ。「第七世代にしては年喰ってますし、その分、ライブにたくさん出ていて苦労しているので謙虚なところが視聴者の皆さんに伝わっているんじゃないですか」と分析する。

 実は私も何度か共演させてもらったときに、彼らの謙虚さを感じていたところだ。かつて所属していた事務所が「お笑い」から撤退したため、師匠のTAIGAが先に所属していたサンミュージックに移籍した「ぺこぱ」。ぶっちゃあさんの相方、リッキーは同社の取締役として所属芸人をまとめている。

 こうして事務所の環境にも恵まれた「ぺこぱ」。下半期も指名を受け続けることだろう。

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