石原プロ 大幅縮小へ 関連会社清算認めるも解散は否定 所属俳優マネジメント終了か
昭和の大スター・石原裕次郎さんが設立した石原プロモーションが、今後、所属俳優のマネジメントを終える方向で調整を行っていることが14日、分かった。渡哲也(78)、舘ひろし(70)、神田正輝(69)らが所属し「石原軍団」として親しまれてきたが、区切りをつける。
この日、デイリー新潮が、石原プロが関連会社2社を閉め、来年1月をメドに解散に向けた調整を行っていることを報じた。事務所幹部はデイリースポーツの取材に、関連会社の清算については事実であると認め、同プロモーションの完全な形での解散については否定。ただし、裕次郎さんの妻で現在、石原プロ取締役会長を務めるまき子夫人(86)が高齢であることなどを挙げ、「いずれ考えなくてはいけない時期には来ている」とし、今後、大幅な縮小を視野に入れていくことを示唆した。裕次郎さんの音楽版権などがあることから、そうした部門は残し、所属俳優のマネジメント業務は終了するものとみられる。
石原プロは1963年に設立。「黒部の太陽」など生前の裕次郎さんの主演映画や、人気ドラマ「西部警察」シリーズなど作品制作を多数行い、渡や舘、神田といった俳優のマネジメントも手掛けてきた。1987年に裕次郎さんが死去したのち、渡が社長に就任。東日本大震災や熊本地震では、被災地で炊き出しのボランティアを行うなど、おとこ気あふれる行動を見せていた。
昨年、裕次郎さんの命日である7月17日、一般に弔い上げといわれる三十三回忌を迎え、石原プロは、これまで行ってきた墓前法要をひと区切りとすることを明らかにしていた。その際、まき子夫人は同プロの今後について「いつどういう企画が現れ、世情がどのように変化していくか分からない。そのとき、必要としてくだされば頑張りたいとみんな思っている」と話していた。