石原プロ解散は遺言 まき子夫人が経緯説明【全文】渡、舘ら「裕次郎さん承知してくれる」
昭和の大スター、石原裕次郎さんが設立した芸能事務所「石原プロモーション」に関して、妻で取締役会長の石原まき子氏(86)が17日、関係各所に送付した書面で、2021年1月16日を持って「株式会社石原プロモーションの商号を石原裕次郎氏仏前に返還することに全員一致で決定致しました」と明らかにした。所属俳優との契約は終了し、版権管理業務などは「株式会社石原音楽出版社」と、2020年起業予定の「一般社団法人ISHIHARA」が行うとした。
【まき子夫人が記した経緯、説明は以下のとおり】
末筆ながら謹んで申し上げます
このような結論にいたりましたその訳を 私石原まき子よりご説明させていただきます
昭和六十二年七月十七日石原裕次郎が亡くなる際に「俺が死んだら即会社をたたみなさい」これが遺言でした
しかし俳優さんスタッフの皆さんがいつも生き生きとされていて 会社に対する愛情の強さがひしひしと感じられ この人達ならば会社をお任せするべきと思い 遺言を言い出すことが出来なくなっておりました その結果として皆様方ご存知のとおり亡き後三十数年間無事に会社を運営して頂いた次第です
しかし私も高齢と体力の低下により実務が難しくなる事が多くなって参りました
そこで渡さん、舘さん、神田さん、役員 スタッフの皆さんに相談いたしました
皆さんは「裕次郎さんらしく惜しまれるうちに株式会社石原プロモーションの商号を返しても裕次郎さんは承知してくれるのではないですか」と賛同を頂きました ここで遺言を実行いたしました
この様な重大な事柄を突然記者会見も無しに発表致しますことをお許しくださいませ
俳優さん達の今後に関する詳細は当方にてしっかりと責任を持って対応してまいる所存でございますので 何卒暖かくお見守り頂ければ幸いです
五十数年間に渡り皆様方には株式会社石原プロモーションを陰日向なく支えて頂き心より感謝申し上げます
略儀失礼ながら書面書中をもちましてお知らせ申し上げます
長きにわたり本当にありがとうございました かしこ
令和二年夏 株式会社石原プロモーション代表取締役会長石原まき子