71歳の桂文珍、恒例の8・8独演会「88歳くらいまではやらなあかん」

 「吉例88 第三十八回桂文珍独演会」の概要発表会見を開いた桂文珍=大阪市・なんばグランド花月
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 落語家の桂文珍(71)が20日、大阪市内で「吉例88 第38回桂文珍独演会」(8月8日・なんばグランド花月)の概要発表会見を行った。落語家生活50周年で迎える恒例の独演会を前に「長生きも芸のうち。あと少なくとも20年はやりたいが、88歳くらいまではやらないかんなあ」と決意を見せた。

 独演会に先だって行われる概要発表では例年、旬な時事ネタで趣向を凝らした会見を行ってきた。コロナ禍の今年は、演目やゲストも未定。「ネタは、ゲストはどうしようかなあ…。考えているところです。まだやることを決めていない。柳に風のような対応をしないといけない。タイムリーなネタ、笑いをこそくに取っていきたい。落語の楽しさを劇場で楽しんでいただけたらうれしいなぁ」と柔軟に臨む。

 阪神・淡路大震災が起こった1995年を引き合いに出し「家がつぶれたが、仕事はあった。今回は家はあるけど仕事がない…」と自虐的に笑う。「落語は長い歴史を持っていて、いろんなはやり病を乗り越えてきた芸能のひとつ。たくましく、したたかに生き延びてきた芸能だと思う。引き継ぐものとして、続けていかなあきません」と意気込む。

 ステイホーム期間中は、料理に凝っていたという。落語と料理はよく似ていると振り返る。「素材と素材を合わせるとこうなる…。いろんなものを加えすぎるとあかんようになる。こんなことやったことなかったなぁ…」と開眼した文珍。38回目の独演会で、絶妙なさじ加減を見せる。

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