槇原被告 初公判で具体的損害額も明らかに CM中止など事務所8500万支出
覚せい剤取締法違反(所持)などの罪に問われたシンガーソングライターの槇原敬之被告(51)の初公判が21日、東京地裁で開かれた。検察側は懲役2年を求刑した。
槇原被告は黒のスーツに、黒の眼鏡でマスク姿。保釈時にはあった長いヒゲは短くそられていた。起訴内容も認めた。
提出書類には、今回の逮捕による損害も明記されており、事務所はCMなどの中止で約8500万円を支出したといい、ライブアルバム発売などがなくなったことで、約1億5000万円の収入見込みがなくなったと説明されている。
また裁判長から、再び薬物に手を出す危険性を聞かれた槇原被告は「ファンの人、大事な人にこんな思いさせたくない。それがが大もとの気持ちです」と語った。
起訴状によると、槇原被告は昨年3~4月、港区のマンションで危険ドラッグ「ラッシュ」約64・2ミリリットルと覚醒剤0・083グラムを所持。今年2月にも渋谷区の自宅でラッシュを所持したとされる。槇原被告は99年12月にも覚せい剤取締法で懲役1年6月、執行猶予の有罪判決を受けた。